|
以前から気になるノスタルジックなお屋敷だった。プーケットタウンのクラビ通り。錫で栄えた華僑の歴史が残る一帯。『CHIN
PRACHA HOUSE 』 中国ポルトガル様式の家。現在は一般にも開放されている。重々しい両開きのドアを開けたそこには、素朴な南の島の暮らしからは想像できない、時代を超えて私たちを魅了する美術・調度品の数々やかつての栄華を漂わせる空気が流れていた。
このチンプラチャ氏の家は1907年に建てられた。現在の当主は4代目。彼の曾祖父が築いた家で、彼はプーケットの華僑のさきがけであった。彼の富と財力は家具や家のマテリアルにも惜しみなく注がれた。アワビの貝細工を施したポルトガル製ベッド、イタリア製のドレッサー、ランプ、旅行カバン、ニョニャ(華僑の女性)が履いた刺繍のサンダル等…。これらはイギリス、イタリア、オランダ、中国などからの輸入。鎧戸に施した彫り物は中国から職人を呼んで彫らせたという。かつてオリバー・ストーンの『Heaven
& Earth』や『ヤングインディージョーンズ』の撮影も行われたこの家、オールドプーケットの歴史を飾る1頁です。
写真上:風水を取り入れて造られた中庭。玄関から入る風がここから上昇する。日中もエアコンいらずの涼しさ。写真左上:10人掛けのダイニングテーブルを入れても余裕のスペース十分のリビング。写真右上:アメリカ製扇風機。スチームでファンを回す仕掛け。写真左下:壁には曽祖父の肖像画が飾られている。仏具一式は全て本国チャイナから取り寄せられた。写真右下:かつての栄華を漂わせるエントランス。取り壊されてしまった部分もあるとかで惜しい限り。中国ポルトガル様式の家はデザインや各マテリアル全てに凝っているので家を維持するには相当の労力とお金がかかるそうだ。
CHIN PRACHA HOUSE 98 KRABI RD. プーケットタウン 開館時間:9時〜11時 13時〜17時
|