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ピピ島通信 ピピ島の今ピピ島通信-ピピ島の今 

ピピ島在住ダイビングインストラクターが 発信する
ピピの生活情報!

ピピ島はプーケットから東へ約45キロ。船で約1時間半の位置にある。映画ザ・ビーチで大ブレイクし、とくにマヤビーチは大人気。そこでダイビングインストラクターとして生活する中川俊介君が紹介する素顔のピピ島。

第10話からパールアンダマンスクーバの服部一之(はっとりかずゆき)さんがピピ島情報を発信してくれます。

ピピ島在住。パールアンダマンスクーバ ダイビングインストラクター。www.pearlandamanscuba.net/
TEL 66-814766122 66-833947640

 

第19話 日本人のマナー

 

ピピ島にはさまざまな国からの訪問者がいます。その旅行者の中 でも多いのがヨーロッパ系、特に北欧系の旅行者が多く、ピピ島の 町を散策しているとまるでヨーロッパの田舎町を歩いているような 錯覚にさえ陥ることがあります。アジア系では中国(台湾?)、韓 国の旅行者。特に今月はソンクラーンの時期でもあり、各国からの 旅行者がピピ島に訪問すると思います。

いつまでもきれいでゴミの少ないピピ島であってほしいと思うの はみな同じだと思うのですが、一部のマナーの悪い旅行者は飲み物 食べ物のゴミを平気で捨てています。飲みさしのビンを道端におい て行く人、お菓子の入っている袋などを捨てていく人、タバコの吸 殻を道に捨てるのは当たり前のように行い、時には海にもタバコの 吸殻を捨てる人も少なくありません。そんな旅行者に見習ってほし いのは日本人のマナーの良さです。飲み物のビン、缶は当然ですが、 あらゆるゴミを持ち帰るか、ちゃんとゴミ箱に捨てます。また喫煙 者のほとんどが携帯灰皿を持参してタバコの吸殻などは絶対に捨て ません。

このマナーの良さには外国人も感心する人が多く、日本人 はみんな“きれい好きだね”って言います。朝早くから島の人たちが ゴミの掃除をしている風景をみます。みんなの良いお手本となり、 掃除をしている人が少しでも楽になるようにしていきたいものです。


 

第18話 トップシーズン

もうすぐ春節(旧正月)がやってきます。ピピ島でも爆竹がい たるところで鳴り春節を祝います。 その2月は1年のうちで一番お天気が安定します。昨年は1月 初旬から2月末まで1滴も雨が降りませんでした。観光客にとっ ては願ってもないお天気なのですが、住んでいる我々にとっては たまにはスコールがきてほしいと願っています。昨年のような水 不足にならないように願っているのですが、今シーズンはハイシ ーズンに入る前から水の出が悪いので昨年よりも心配です。

海の状態も良好で波の出る日はほとんどなく、時には湖のよう に静かな日もあります。ダイビング、スノーケリングには最適で す。砂浜で日光浴をしたり、暑くなればクールダウンに海に入り、 1日中のんびりと過ごせることでしょう。

ただし日差しは非常に強いので日焼けには注意してください。 身体が熱くなってきたら木陰に入って涼んでください。海風が吹 き、涼しささえ感じます。ぜひこの季節にピピ島に訪れて下さい


 

第17話 ピピ島の防災設備

ハイシーズンに入り、好天が続いている毎日です。海も静か で波もなく、マリンスポーツには絶好の日々が続いています。 ピピ島は5年前の12月26日に津波で大きな被害をうけました。
現在は完全に復興し、観光客も津波前より多くなってきていま す。ただ日本人旅行者だけが少なく、島のタイ人たちからもな ぜ日本人は来ないのかとよく質問されます。

津波から5年の間にいろんな防災設備、防災施設が作られて きています。道路には矢印で避難方向が示されています。また 避難標識もあちらこちらに設置してあります。近隣で地震が発 生した場合もすぐに警報が流れ、避難を呼びかけます。もちろ ん日本語でも呼びかけますのでご安心ください。避難訓練も毎 年数回行っています。

最近、津波が起きた場合の避難施設も出来ました。どのよう に運用するのか、どういう施設なのかはまだ不明なのですが。 もう2度と災害は起こってほしくはありませんが、万一、発 生した場合の準備も進めていますのでご安心ください。
12月はクリスマスやニューイヤーのカウントダウン等イベン トも盛りだくさんです。みなさんピピ島にお越しください!


 

第16話 ピピ島のホテル事情

旅行の計画を立てる中で大きなウエイトをしめるのがホテルの 選択だと思います。ピピ島にはいろんなスタイルに合ったホテル があります。
とにかく安く泊まりたいというのであればドミトリーです。ベ ット貸しで大きな部屋に2段ベットが並んでいます。 もうちょっといい部屋に泊まりたいというのであればゲストハ ウス。エアコンルームもあります。テレビ、冷蔵庫、ホットシャ ワー、セーフティボックスまで備え付けているところもあります。

ホテルライフをゆっくり過ごしたいという方にはバンガロータ イプ、ビルディングタイプなど選択肢はたくさんあります。プー ル付きでプールサイドでのんびりもいいのではないでしょうか。
せっかくだから贅沢に過ごしたいという方には1泊1万バーツ 以上する豪華な部屋もあります。
気になる予約方法ですが、ゲストハウスのほとんどは予約自体 を受け付けていません。要するに空き部屋が出たら早い者勝ちで す。ピークシーズンは部屋がなくなることもしばしば。予約なし で来る方は出来るだけ朝のボートで来島の上、すぐに宿探しをす ることをお勧めします。


 

第15話 ピピ島の天気

ピピ島 ビューポイント

7月、8月は夏休み期間でもあり、多くの日本人観光客がきま す。中でもお盆の時期はピピ島にも日本から大勢の観光客が来島 されます。でも多いと言っても普段数人の日本人観光客が数十人 になる程度。観光客全体の比率から言うと数パーセントに過ぎな いので日本人を見ることはあまりありません。

8月といえばローシーズンでインターネットでBBSのお天気 情報を見てもプーケット、クラビとも連日ハードレインとなって います。ほとんどの方が1日中雨で、日本の梅雨のような状態を
想像されるのではないでしょうか。

でも、実際の天気は毎日ほぼ晴れ。1日のうち1回か2回スコ ールがくると言うのがピピ島のローシーズンの天気です。海洋状 況はやはり風が出るときが多いので、波がある日は多いのですが 大荒れのような海況はめったにありません。

しかし、年に数回1日中雨が降り、海況が悪化するときもあり ます。そんなときは室内で、またいろんなお店で過ごすのも面白 いと思います。ローシーズンのメリットとしてはなんと言っても ホテル、ゲストハウスが格安になります。日本のお盆の時期のお 祭り料金のようなことはなく安く滞在できます。このチャンスに ぜひピピ島に御来島下さい。


 

第14話 上を向いて歩こう

南の島のイメージにぴったりの樹木といえば、やっぱりヤシの 木だと思います。このピピ島にもヤシの木はいたるところにあり 南の島の景観に一役かっているのは間違いありません。
また、ピピ島の建物の高さ基準になっているとも聞いたことが あります。ヤシの木より高い建物は建てられないといわれており、 実際ヤシの木より高い建物はありません。そういう意味でもピピ 島の景観に役に立っているといえます。

しかし、このヤシの木には実がなっています。そうですヤシの 実です。そしてこの実は熟せば落ちてきます。ヤシの実が落ちて きて万一人にあたれば大変なことになるのは間違いありません。 ヤシの木の下の日陰なんかで休んでいるときには上を見上げてく ださい。ヤシの実がついていれば落ちてくるかもしれませんから 注意が必要です。

また、歩いていてもときおり上を見上げてヤシ の実がないかどうか確認してから歩いたほうが安心です。 主要な道路、通路に立っているヤシの木の実は定期的に取り払 っているから安心ですが、人通りの少ないところ、ホテルに立っ ているヤシの木の実は取り除いていない場合があるので注意が必 要です。風の吹いている日は特に注意が必要ですのでときおり上 を向いて歩いてください。


第13話 ピピ島は水不足

ピピ島 ビューポイント

ハイシーズンの真っ只中です。ハイシーズンすなわち乾季は雨 が降りません。今年も例年と同じく、1月から数回しか降ってい ません。連日の好天で観光客にはこれ以上ないようなお天気が続 いています。海も静かで日差しが強く、マリンスポーツ等をする のには一番いい環境です。

ピピ島でのマリンスポーツといえばまずダイビングそしてスノ ーケリング、シャークウオッチ、サンセットツアー等々、それに 最近はパラセーリング、バナナボートなんかもあります。透明度 の高いピピ島でのダイビング、スノーケリングはいい思い出にな ることは間違いないと思うので是非挑戦してください。

この季節、観光客はみなさん満足して帰っていかれます。しか し、住人は困っています。雨が降らないためピピ島の水がめの水 がどんどん少なくなってきて水がだんだん出なくなってきました。 このまま雨が降らなければピピ島の水がめが枯渇してしまう危険 性まであると言われています。なくなれば当然救援物資として本 土から水が運ばれてくると思うのですがそうなれば水道料金の高 騰も予測されます。みなさん、少しでも水の節約をお願いします。

そして観光客の方には申し訳ないのですが、雨が降って水不足 の状況が少しでも改善されることを祈っています。
4月初のソンクラーンもこのままの状態であればさびしいもの になってしまうと思うので、どうか雨男さん雨女さん、ピピ島の 救世主になってください。お待ちしています。


第12話 水の自販機登場

 

水の自販機

ピピ島にはいろんな物資がプーケット、クラビから運ばれてく る。食材、日用品をはじめ建築資材のセメント、砂、木材そして ガス、ガソリンなどすべての物資といっていいほど。それらは船 で運ばれてきて船から手で降ろし、荷車に載せてこれもまた人力 で必要なところに運ばれて行く。

そのためか本土と比べるとすべての物が高い。その中に氷、水 も入っている。水は生活をするのになくてはならないものの一つ。 コンビニで売られているペットボトルも、価格はおおよそ本土の 1.5倍から2倍するのではないかと思うが、必要なものは買わな ければならない。

ピピ島に飲料水の救世主とも思える飲料水の自動販売機が登場 しました。5Bで1.5リットル出てきます。手持ちのペットボトル などの容器に入れるだけ。さらにその水は冷えているのです。な んともありがたいではありませんか。これで飲料水を安く買え、 しかもペットボトルの再利用、ゴミも減らすことが出来る優れも のです。   みんなで利用して資源を大切にしてゴミを減らしましょう。ふ ところ具合も良くなると思います。

ここでこの自動販売機を利用する裏技です。5Bで1.5リットル と書いてありますが、1Bでちゃんと300cc出てきますので小さな ペットボトルでも大丈夫です。


 

第11話 新桟橋ほんとうに完成

ピピ島の新しい玄関口がやっとオープンしました。“やっと” と言うのは、もともとの工期は2008年6月22日で、すでに4ヵ月 以上遅れてのオープンだからです。

タイでは工事が遅れるのは当たり前かもしれませんがオープン までの3ヵ月間はほとんど何もしておらず、いつオープンするの かと地元の人に聞いても二転三転し、結局わからないと言う答え で、日本人の私としてはいらいらするばかりでした。

でも、タイ人は『そのうちオープンするんじゃない』とマイぺ ンライの精神で静観しているようで、ここは日本じゃなくタイ、 日本のように時間通りにことが“進む”と思うのが間違いで、お おらかに考えるのもよいのかと思います。

今まで約1年以上、狭い仮桟橋でフェリー、ダイビングボート、 貨物船、時にはロングテールボートまでがひしめき合うように使 っていて、最近ではあちらこちらに穴が開いて足を踏み外す人、 トローリーのタイヤが穴に落ちて荷物が落下することもたびたび ありました。新桟橋は今までの約3倍の広さがあり、先端には海 の干満に合わせて移動する稼動桟橋もあってフェリーからの乗降 もスムーズになります。

またダイビングボートの発着場がセパレートされていて、今ま での桟橋のようにフェリーの観光客とダイビングのダイバーが入 り乱れるようなことはなくなり、船舶、観光客の往来がスムース にかつ安全に利用できるようになると思います。

これからは、皆さんをニモのモニュメントが作られた新しい桟 橋がお迎えします。


第10話 新しいレクリエーション

 

南の島での生活の中心はやはり海。ダイビング、スノーケリン グ、カヤックなどのスポーツをしにたくさんの観光客がやってき ます。ビーチでのんびりと一日中本を読んでいる人もよく見かけ ます。それ以外にもロッククライミングや、ビューポイントへの 散策など、陸でもできることもあります。

私にとってピピ島で出来る遊びはこれくらいだったのですが、 最近新しい遊びを教えてもらいました。それは射撃ゲーム。本物 のライフル銃などをモデルにした電動銃を使って遊びます。山の 中についたてなどを立てたフィールドがあり、そこで2チームに 分かれて、撃ち合います。いわゆるBB弾というプラスチックの小 さな玉ですが、銃の威力がなかなかあるため、当たるとかなり痛 い。顔には必ずプロテクターをつけます。

自前の銃を持っている人たちは、本格的なジャケットや膝あて、 手袋なども装備しています。私はピピでははくことのないジーン ズに長袖、靴という姿での参戦。しかしタイ人の何人かはいつも のTシャツに短パン、サンダルという軽装の人もいます。夕方に この遊びをやるのですが、しかし暑い。汗だくになりながら銃を もって走り回っていると、そこは蚊だらけだったりする。
でも一度やり始めると、面白い。遊びにきた友人なども誘って 何度もやりました。日本でも同様の遊びがあるというのをネット でみましたが、タイ人とやっているとなんだか本当のゲリラの中 に入れてもらったような気分になります。それだけみんなさまに なっている。この遊び、いずれはピピのメインレジャーの1つに なるかもしれませんね。

 



第9話 新しいまち

島の中心はフェリーが着くトンサイと呼ばれるところだが、意外と大きなこの島には他にも小さな小さな街がある。島の北の方に行くと、大きなリゾートがいくつかある。観光客の宿泊施設だけかと思っていたが、意外とそうでもないらしい。店もところどころにあったり、トンサイにもないような大きくてきれいなレストランがあった。しかも料金が本土とあまり変わらない安さ。周辺のリゾートで働くタイ人が多いということだろう。

歩いていると、トンサイの観光地特有の看板だらけの町並みと違い、どこかのタイの田舎に来たような印象を受ける。ピピ島は北部とトンサイではまったく雰囲気が違うので、歩き回ってみるのもいいかもしれない。

そして、もうすぐ新しい街も出来上がろうとしている。ある団体の基金で、津波で多くのものを失った人たちのために160戸もの新しい家が完成したのだ。場所はトンサイから少し離れているが、立派な舗装道路ができた。歩いて移動するには少々不便なので、トンサイでは利用が制限されているバイクなどが増えていくだろう。まだ電気や水の供給が出来ていないが、すでに移り住んでいる家族の姿を見た。雨水をためて生活水としていた。たしかにこの島では雨水をためたほうがずっときれいな水が手に入る。

真新しい家が建ち並ぶその光景は、なにか日本の集合住宅を思わせる。大きなマーケットもある。無料で住むことが出来るこの家の完成は多くの人たちが待ちわびていた。今はまだひっそりとしているが、もうすぐこの新しい街には人々の声があふれるようになるだろう。

 


第8話 桟橋完成

ピピ島の街はどんどん発展してきて、商店やレストランがどんどん増えていっている。素朴なつくりの店はなくなり、コンクリートのきれいな建物ができていく。最近、24時間オープンのコン
ビニがもう一つできた。小さな店はこれからその影響をうけていくのではないだろか。
ピピ島くらいの島になると、島でほとんどのものが手に入る。しかし、プーケットに比べると、格段にものが少なく、そして高い。また海が側にあるのに、意外と魚介類を買うのは難しい。と
は言っても贅沢をしなければ、それほど不満はない。

ところで、島で売られている物資は当然船で運んできているわけで、そうなると車での輸送以上に積み下ろしに手間がかかる。これまでピピ島の桟橋は小さかった。昨年から新しい桟橋の工事が始まり、もうすぐ完成する。新しい桟橋は、以前の桟橋の3倍の大きさがあって、フェリー用、貨物船用、ダイビング船用と分かれている。

これまで、みな同じ場所を分け合って使っていたので、かなり混雑していた。貨物船の場合、桟橋にボートが少なくなる夕方が仕事の時間だった。これからどなるかわからないが、以前よりはスムーズに仕事ができるようになるだろう。観光で島にやってくる方も、これからはフェリーを何台も何台も乗り越えて島に上陸することは少なくなるだろう。ピピ島の玄関である新しい桟橋の完成はピピ島にとって、ずいぶんと大きなことだと思う。

きっと桟橋の下にはたくさんの魚が住み着いて、たくさんの人を歓迎してくれるだろう。


 

第7話 ピピ島のビーチ

ピピ島が有名になった理由のひとつに、ずいぶん前に撮影された映画がある。その映画のメインの舞台がマヤベイなのだが、ここに来るとみんなが人の多さに驚く。昼間は大型フェリーが何隻も立ち寄りスノーケリングをするので、海は人だらけになる。プーケットからの人気ツアーもマヤベイに必ずやってくる。

そのためハイシーズンはビーチにボートがずらっと並ぶ。これだけ混雑する場所でもやってくる人は絶えず、そしてその景色のよさに誰もが驚く。このビーチの景観はなかなか他にはない
からだろう。真っ白なビーチは、浅瀬が広がりのんびりと水につかるのにはとてもいいが、魚をたくさん見たいならビーチから離れた少し深くなったところの方がいい。スノーケリングでもウミガメが見られることがある。

このマヤベイに行くなら、おすすめの時間帯は朝。早起きをして、ロングテールボートなどで行くと、まだ人の少ないマヤベイを楽しめる。ただし潮が満ちているときが一番いいので、満潮の時間を考えておくのも大切だ。
ピピ島にはまだ他にもたくさんのビーチがある。私が行ったことのあるビーチはまだほんの少しだけだ。ボートを使わなくてもいけるビーチもたくさんある。山を越えて歩いていくことができるからだ。普段あまり歩く機会がない島生活だから、たまには行動範囲を広げてみるべきだと思いながら、なかなか足が進まない。意外と旅行者の方がいろいろな場所に行ったことがあるのかもしれない。


 

第6話 ピピ島の椰子の木

南国の島のイメージに欠かせないものが、椰子の木だと思う。大きく空に向かって伸びるその木の高さはかなりある。椰子の木には大きく重たい椰子の実がなっている。まだ若い緑色の実は落ちてくることはないが、茶色になった実は、いずれ地面に落ちてくる。これまで重い実がズシンと音を立てて落ちてくるのを何度か聞いたことがある。自分が歩いているすぐ前に落ちたこともある。これがもし頭に落ちたらと誰もが心配するだろう。

ピピ島では椰子の実を落とすことを仕事にしている人がいる。その人たちが木に登り、椰子の実をあらかじめすべて落としておくのだ。また大きな葉も危険なので落としておく。そうしておけば、たとえ風の強い日でもその木の下だけは安全になる。ピピ島には椰子の木がたくさんあるが、この木に登れる人はほとんどいない。それほど今の生活には椰子の木が必要なくなっているということだと思う。

私が以前住んでいた島は今でも椰子の木のすべてを利用していた。衣食住のそのすべての場においてさまざまな活用法がある実に有用な植物であることを現地の人から学んだ。当然島のほとんどの男たちがこの木にするすると登ることができる。

そういえば、ピピ島では椰子の木を切り倒し、その根を掘り起こすのを仕事にしている人もいた。なんでも、家のそばに切り株になった椰子の木があるのは縁起が悪いそうだ。この木の根はしっかりしているので、根こそぎ人力で取るのはむずかしい。以前、椰子酒の作り方を習い、毎日それを飲んでいたが、今ピピ島にいては、椰子酒はなくビールや洋酒に代わっている。島に住んでいても自然とのかかわり方が少なくなっていることの一つなのかもしれない。


 

第5話 ついに自転車購入

ピピ島に来ると、車が走っていないことにすぐに気がつくと思う。車が走れるような道がまずない。通りには人が溢れていて、普通に歩くだけでも疲れるときがあるくらい。島の移動は基本的にみんな自分の力で歩くということだけ。それで十分に出歩けるだけの島でもある。

でも、いざいろんな用事であっちこっちに行くとなると、これがまた意外と距離がでてくる。そこで、便利なのが自転車。これまで二度、自転車を使っていたことがあるが、いずれも中古をもらったりしていた。自転車を持つとその便利さに、今度は歩くこともめんどうくさくなってしまう。こんな小さな島のはずなのに・・・。

しかし、この自転車、やたらと壊れる。チェーンがすぐにはずれる。いちど外れるようになると、目的地に着くまでに何回も外れる。修理しても修理してもやっぱり同じ。タイでは安い自転車があるがピピでは1年も使えない。それでこれまで、自転車を買うことをためらっていたが、ついに新品を買った。値段は安くもなく、高くもないといったところ。大切に使おうと思うが、心配なのはやはり故障。それと泥棒。結構自転車がなくなることがある。同じような自転車が多い
のでしっかりと名前を書いた。

それにしても、自転車を買うのは10年ぶりか? うれしくて島中を走りまわり、友達に見せて一人で喜んでいる。ピピに来たら、タイでは珍しいくらいに自転車が多いかもしれない。
歩いていると後ろから自転車のベルの音とともに、道を開けてくれと叫んでくる人がとにかく多い。そんな中の一人として私は街中を走っているだろう。


 

第4話 海を渡る氷

ピピ島とプーケットの移動は、基本的にフェリーに乗ることだが、その移動時間約1時間半は何度も乗っているとだんだん疲れてくる。今はもう甲板に出て景色をみることはなくなってしまったし、島が近づいてきてカメラのシャッターを切ることもなくなった。

そんな移動を繰り返していたころ、ピピ島行きの貨物船に乗り込んだことがある。決して大きくはないその船には、ぎっしりと氷が詰まれていた。その氷と一緒にピピ島まで4時間以上もかけて行った。その間は当然のように狭い船室でずっと寝ていた。この船は毎日毎日プーケットから氷を運ぶことが多い。ピピ島の桟橋でぼーっと貨物船を眺めてみるといい。工事の多い今頃は建築資材が多いが、氷も毎日人力で陸揚げされている。船から桟橋へは人海戦術で、次々と袋に入った氷を投げ渡していく。やっぱりたまに袋が破れてしまうらしく、足元には氷が転がっている。

いつもダイビングから帰ってくると、ちょうどこの船の横に留まることが多いので親しくなった人から氷をもらったこともある。運ばれている間に解けてしまうのではないかと思ったが、これがあんまり解けることがないようだ。島には氷を保管する場所があって、そこから島のあちこちに配達されている。車はないから、台車に載せて運ぶことが多い。

この暑い国にとって氷は欠かせないだろう。各家庭やレストランで氷を作ることはないので、みんなこの運ばれてくる氷に頼っているため消費量も島とはいえものすごい量だと思う。そんな氷が使われるまでには暑い中汗を流して運んでいる人がたくさんいることを、冷たい飲み物を飲みながら考える人はほとんどいないだろう。ビールに氷を入れて飲むようになった私も氷は欠かせない。あの人たちのおかげでおいしいビールが飲めることを忘れてはいけないようだ。


 

第3話 ショップの屋根ふっ飛ぶ!

雨季に入ってきました。それでもまだまだ晴天の日が多く、今年は雨があまり降らないのではないかと先をまた心配してしまいます。ピピの海はというと、穏やかな日もありますが、やはり波の大きな日もしばしばあります。

先日の話。朝から雨が降っていました。それでもお客さんとダイビングにボートで出て行くと、どんどん天気が悪くなってきて、大風と大雨。吹き付ける水しぶきで前があまり見えない。波もどんどん大きくなってきて、ポイントについていざ潜るとなったときはまさに荒海に飛び込むことに。そんな状況ではありましたがお客さんもがんばって、ダイビングは普通どおりに終わりました。そして島に戻る頃には、嵐も過ぎ去ったのか天気が少し良くなっていました。

ここまではまだよかった。ショップに戻ってみるとなんと屋根がない! 状況を飲み込むのに数秒かかりました。当然あの嵐は島にも来ていたのだ。幸い、隣のローカル食堂の人たちが入口の鍵を壊して、中にあったパソコンやテレビなどを非難させてくれていました。しかし水浸しの床、見上げると空が見えるこのショップをさてどうするか。

まずはしぶしぶ床を掃除して、それから屋根にのぼることにしました。造りが簡単なので修理するのも簡単で、幸い飛ばされた屋根の分だけ予備があったので、それをのっけて修理できました。よく見るとここの建物の屋根はどこものっかっているだけで、上に重石をして押さえている。私のショップだけその重石が足りなかったため屋根が飛んでいたのです。そこでコン
クリートのブロックを載せておきました。

さてさて、こんな修理でいいものなのか。その夜も大雨がやってきて、ショップを見に行くと案の定雨漏り。翌日、太陽がでているなか屋根に上り、またまた修理をすることになりました。そんな私の姿を眺めているタイ人の知り合いはみんな悠長なもので、笑っていました。その後は雨漏りもほとんどなく、そして晴れの日も多いので建物の心配はしなくてすみそうです。


 

第2話 浅野ゆう子さんのテレビ取材がやって来た

久しぶりにピピ島に日本のテレビの取材がやってきた。これまで災害に関することではメディアの協力はかなりしたがそれも時とともになくなり、だから久しぶりに取材だなと感じた。今回はピピ島でのダイビングの様子を撮影するにあたって協力をしてほしいと連絡があり、内容を聞くとなかなか長寿番組らしい。毎年放送されている特番で10年目くらいとか。出演者は浅野ゆう子さん、料理人の神田川先生など。外国の食材を使っていろんな料理を作る。そして海ではダイビング好きの浅野さんが潜る。そのパターンが多いらしい。

そしてピピ島が今回のダイビングポイントに選ばれ、私の小さなダイビングショップに連絡が来た。浅野さんと言えばかなりの大物女優ではないか。取材当日までまだかまだかと楽しみで、そしてついにその日が来た。スピードボートに乗ってクラビから10名くらいのスタッフとともに浅野さんがやってきた。まずはボートの上でご挨拶。浅野さんはやっぱり際立っていた。

ダイビングをするのは浅野さんはじめ3名。小さなときからテレビで見ていた人を目の前にしてダイビングのブリーフィングをするのは楽しい!みんなすぐに打ち解けて、話ができるのは浅野さんの親しみやすさがあるからだろう。ダイビング前にマヤベイでの撮影。小さなボートに乗り換えてビーチまで移動。カメラマンともども海に落ちるのではないかとドキドキ。ビーチでは多くの観光客が見守るなか、さすがと思える歩き方で浅野さんは島の様子を語っていた。

さていよいよダイビング。経験豊富な浅野さんはダイビング技術にはまったく問題なし。魚と一緒に撮影をするのにも慣れており、水中でのアクションもうまい。この日はトラフザメというおとなしいサメも水底に寝ていたり、ウミガメが泳いできたり、なかなかよかった。ダイビング後もみんなで楽しくログ付けした。

さて気になるのが、日本でどんな風に放送されるかである。カメラのトラブルもあったので水中は思ったほどピピ島のよさが出ていないかもしれない。しかし、きっとたくさんの人がテレビを通して、ピピ島をまた知ってくれるだろう。


 

第1話 ピピの水不足-水道代15倍に値上がり !

最初はそんなに長くいるつもりはなかったけど、ピピ島に住むようになってからすでに丸3年が経ちました。この島に来る前も島に住んでいて、島暮らしは6年くらいになります。島の生活には水が結構大切。ダムのようなものを作ることができないので、雨が長期間降らないと水不足にすぐになってしまいます。

そう!今ピピ島は水不足。今年に入ってからほとんど雨が降ってない。毎年乾季は水不足になっていたような気がするけど、今年は深刻。水道から出てくる水も、濁った状態がしばしば。水が出なくなるといろいろと不便ですが、それも水が出なくならないとぴんと来ない。トイレが流せない、これが一番困るかも。顔は洗わなくてもどうにかなるけど、トイレは・・・。シャワーを浴びているときに急に水が出なくなったときは困った。どうしたらいいかわからず、立ち尽くすだ
けだった。

どうにか水がまったくでないという自体は避けられているが、それはどうもプーケットから水を運んでいるからだ。水を運ぶ???いったいどうやって???一度に運ぶことのできる水には限りがあるように思うが、これが結構運べるらしい。プーケットから水が来るようになってからは水道水も少し綺麗になった。よかったと思っていたのも、まさにつかの間で、水道を引いている会社から「水道代15倍にします」と言われ、やっぱりかと思わずにいられない。

水道代が上がった頃になってじゃあ節水しようかと私も含めみんな躍起になっているが、そもそもそれじゃ遅いですよね。プーケットだって水不足と聞いています。異常気象が原因か? 地球の温暖化がいかに深刻なのかを、最近ある雑誌で読みました。この水不足も地球規模で何かが起こっていることが原因に違いない!1人1人が生活を変える意識を持ち、それを実践しなければならないと、改めて思った。温暖化に影響を与える二酸化炭素の排出量は工場などは減ってきているのに、家庭からでる排出量がまったく減る傾向にないらしい。ピピに観光に来る方も水は大切に使って下さい。


筆者 中川俊介(なかがわ しゅんすけ)&服部一之

ピピ島在住。ダイビングインストラクター。2006年にパールアンダマンスクーバを
ピピ島にオープン。www.pearlandamanscuba.net/
TEL 66-814766122 66-833947640


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